出世イメージ最近では「責任増えるの面倒だし、平穏無事で過ごせれば一生平社員でもいい」という考えを持つ人も増えているようだが、多くの人は入社した企業での出世を望むもの。出世と共に忙しくなるが、社内での選択肢や出来ることが増え、手取りも増し、自分が抱えているであろう「夢」「野望」への距離が短くなるからだ。【AskMen.com】ではそんな出世欲を叶えるために必要な、「運」以外の7つの技術について解説している。




1.会話術
相手の好き嫌いの隔てなく、他人と上手に対話する技術は必要不可欠なもの。相手の目を見て話すことや、豊富な語彙力・表現力は巧みな会話術には欠かせない。この技術を身につけて活用すれば、同じ内容を話すにしても、相手は自分に対する印象をより深いものとするに違いない。

自信イメージ2.意思決定に対する自信
意思決定をする場面にはいつどこででも遭遇する。いざ何らかの決断をしても、自信不足から「これで良いのかな」「ひょっとしたら別案の方がよかったかも」と思い悩んでいると、結局自分だけでなく周囲にも不安を広めてしまう。その決断が間違っている可能性はどんな場合にでもありうるが、それを恐れて何もしないのでは、何かをして失敗するよりはるかにたちが悪い。多くのリーダーは「自分の決定」に対する強い自信を持つと共に、その決定が(間違いが判明して)修正されうることをあらかじめ認識しているものである。

3.責任
人の上に立つことを望むのなら、まずはライバルを蹴落とすのではなく、自分の間違いと責任を素直に認めることから始めよう。ミスは誰にでもあることで、むしろそのミスに対してどのように対処するかが問題。素直に過ちを認めて事態の収拾を図ると共に正しい道への軌道修正を積極的に行えば、経験を積んで成長できるだけでなく、周囲からも謙虚深さの面における信頼を得ることができるだろう(【ミスしてもめげずに自分を成長させるための4ステップ】なども参考になる)。

4.積極姿勢
世の中の状況判断には常に悲観論と楽観論が同居するもの。言い換えれば「ピンチをピンチと見る」か「ピンチをチャンスととらえるか」の違い。どんなに悲観的な状況下においても、ポジティブな考えと思考を維持していれば、自分自身も周囲もより生産的な姿勢を取ることができるようになる(【ちょっとした変化で新しい自分を生み出す4か条・「たった5分間で自分を変える方法」を手に入れて(3)】あたりが似た考え)。

身だしなみイメージ5.自己表現力(ビジュアル的な意味で)
「1.会話術」が「語り」の上での自己表現技術なら、こちらは見た目の表現力、いわば「身だしなみ」。「人は見た目によらない」という言葉はあるが、それは同時に「ほとんどの場合、人は見た目で判断してしまう」ことをも意味する。特に初めて会う人に対する第一印象は、その後の付き合い方を大きく左右しかねないだけに、最低限の身だしなみは欠かせない。服飾品で人生をコーディネートすることがテーマの漫画『王様の仕立て屋』で展開されている道筋、「服装がその人そのものを変えるきっかけになる」のと意味を同じくすると考えてよい。

6.時間管理術
どんなに優れた結果を出そうとも、それが締切を過ぎていたのでは何もなし得ていないのと同じとしか評価されない場合もある(よく分かる例が漫画家)。だからといって、時間に間に合わせるために適当な結果を出しても、やはり自分の評価を下げ、自分自身の満足度も減退してしまう。限られた時間内で満足な成果を得るためには、だらだらとした無駄な時間を無くし、しかも効率的な作業ができるような時間管理術を身につけるべき。どんな人にでも1日は24時間しかないのだから、あとは無駄なく上手に使うしか手は残されていない(【時間を有効に使うための14の時間管理術】などが参考になる)。

7.問題解決の手段を発見する能力
原文はもともと「6つのスキル」とあるが、本文ではなぜか7項目が書かれている。最後の一つ、「問題解決の手段を発見する能力(Solution detection)」は上記6項目のように具体的な内容を描けないからだと思われる。「この能力・技術を得るのは、自分の立ち位置で経験を重ね、積極的に問題解決に取り組んでパターンを覚え、現状に満足して立ち止まることのないようにする必要がある(意訳)」とのこと。ただし最近では【成功事例よりも要チェックな失敗事例集こと「失敗知識データベース」】で紹介したように、ナレッジマネジメントの仕組みを用いることで、先人の知恵の恩恵を受けることもできる。

さまざまな手札イメージこれらの項目については何も「企業内で出世するために云々」というだけではなく、一人一人の生き方にも応用できるもの。生き方・ライフスタイルの場合なら、出世ではなく「有意義な生き方」をするためのコツ・秘訣といったところだろうか。

そしてもっとも重要なのは、特定の技術で特段評価されることが無くとも、めげる必要はまったくないということ。自分自身に対する評価には上限は無く、いくらでも成長し続けることができる。そしてもっとも素晴らしく、そして重要なのは、さまざまな分野に視野を持ち知識を習得することであり、特定の物事にのみ注力することではないのだから。