電気の節約イメージ省エネ家電の購入をはじめ、電気代金を節約する方法はそれこそ山のようにある。しかしフトコロが寂しい昨今においては、何か新しい家電を買うのはベストタイミングではないかもしれない。【AskMen.com】では4つの段階で区切り、光熱費の節約方法をアドバイスしている。




1.昨年度の電気使用量を確認する
まずは昨年の同じ時期に、どれくらい電気を使用したかを確認する。節約する電気量の目標を立てるのに必要なわけだ。電気料金の請求書などをひかえていればすぐに答えは分かるし、保存していなければ電気会社に問い合わせれば教えてくれる。表計算ソフトを家計簿のように使って電気料金を記録している人は、電気使用量も書き加えておこう。

CFL(電球型蛍光灯)イメージ2.換気扇や照明機器、電球のホコリを掃除して落とす
換気扇やエアコンなど、フィルターを用いている電気機器のホコリを叩いたり洗浄してきれいに落とす。汚れがひどいものは交換しても良いだろう。また、電球や蛍光灯などの照明機器も雑巾でキレイにする。照明機器が使う電気量は家庭で使う電気量の7-12%(※原文ママ。つまりアメリカの場合)だが、汚れやホコリを取り払うことで効率よく周囲を照らせるようになる。また、白熱電球を使っている家庭ならCFL(電球型蛍光灯)に差し替えることも一つの手段。これは初期投資がややかさむが、電気使用量が1/3-1/4で済むので「長期投資」と考えることもできる。

3.窓を開ける
春とはいえ日差しが照りつけてくると室内温度はそれなりに上昇し、エアコンをつけたくなるかもしれない。しかしあらかじめ暖かくなることが分かっているのなら、日が指す面の窓のブラインドを早朝から閉めておいて、他の面の窓を開けて空気を入れ替えるのが良い。また、窓そのものを開けずにおいて夜半の冷たい空気を部屋に閉じ込めるなどで、少しはしのぐことができる。後者は小手先にしか過ぎず、1時間もすれば室内は暖まってしまうだろうが、それだけエアコンの稼動時間を減らすことができる。

……と原文にはあるのだが、日本では正直よほどの温帯地域で無い限り、春先(原文では4-6月)に暑さのために冷房を入れる必要はない。日が強く照り付けるのなら原文にもあるようにブラインドを下げて日光による室内温度の上昇を防ぎ、少しでも風が吹いてきたら窓(もちろん日のあたらない面)を開け、涼しい外気を室内に取り入れれば良い。「暑さ」(の体感)は湿度とも深い関係があるが、外気との空気入れ替えは湿度を下げる役割も果たす。

洗濯物を外に干すイメージ4.洗濯物を外に干す
洗濯物を乾燥機で乾かさず、外に干して日光で乾かす。外に干すことにより、生乾きなどによる「独特のにおい」を防ぐこともできる。また、ヒーターを使わずに通常の水(冷水)で洗濯すれば、ヒーターの分の電気も節約できる。

ちなみに今回の記事はあくまでも「春先」に限られる。エアコンを多用する「夏期」については、また別の機会にアドバイスがあるとのこと。

過去のデータを確認してチェックを入れたり、フィルターや電球のホコリをとるのは日本でもよく言われている話。また、日光が直接当たる面の窓は早めにブラインドなどを閉めておき、日差しによる室内の温度上昇を避けるという話は、案外実践していない人が多いかもしれない。

驚いたのは洗濯機回りの話。原文を何度か読み直したが、どうやら(少なくとも原文筆者の周りでは)洗濯物を外に干すのは稀なケースのようだ。乾燥機で一挙に乾かしてしまうのがノーマルの洗濯方法らしい。日本でも乾燥機は普及しているし、梅雨の時をはじめなかなか洗濯物が乾かずに「独特の」(≒かびの)香りがしてしまうのを防ぐために、非常に役立つ家電ではある。しかしそれをメインにして、外に干す事は滅多にしないとは……。

電化商品に頼り過ぎないという観点では、アメリカの日常生活は非常に節約のしがいのあるものなのかもしれない。