YouTube先日【古いYouTubeの動画をもう少しだけ活用する5つの方法】で紹介したYouTubeの動画てこ入れ術以外にも、Social Media Examinerでは「マーケティングの成果を最大にする方法」として【8つのポイント】を挙げている。「企業が、マーケティングが、市場展開が云々」の話になると幾分腰が引けるが、要は「いかに良い動画を創り、多くの人に見てもらうか」であり、趣味趣向、あるいは当方(不破)のように資料やサイトの素材として創っている人にも役立つ内容となっている。多分に前回の「古いYouTubeの-」と被る面もあるが、今回はこの内容を紹介していくことにしよう。




1.魅力的な動画を創る
数百万人の人に視聴される動画のすべてが、一流の俳優や大型のセット、あるいは特技を持ったペットによるものではない。それらを有していないと、多くの人に好まれる動画が作れないわけではない。また「企業向け・商品用の映像」や「資料・解説用の動画」の場合には、(視聴者が多いにこしたことは無いが)万人に受けることが一義的な目的では無い。

マーケティング関連や資料素材としての動画を創る場合、もっとも重要なのは「視聴(予定)者の需要にマッチした内容」であること。動画ならではのポイントも含めた、情報が過不足なく盛り込まれ、価値があるものでなければならない。

ブログで記事を展開している人は、その内容をそのまま講演の形にして映像化し、動画として編集・掲載ができる。記事内容そのものの解説、よくある質問とその回答、参考映像などをおりませれば、ちょっとしたテレビの解説番組的なものを提供できる。

2.検索されやすい手立てを講じる
投稿された動画は、YouTube内外で「その動画に納められた情報が役立つ人」に検索される必要がある。YouTubeの動画は往々にして検索結果の上位に表示され、知的探究心旺盛な人に適切な情報を提供するツールとなる。

↑ 先日投稿した、「まんがタイムきらら」のオマケ、「あっちこっち」の主人公・つみきさんのグラフィグ(紙模型)を紹介した動画
↑ 先日投稿した、「まんがタイムきらら」のオマケ、「あっちこっち」の主人公・つみきさんのグラフィグ(紙模型)を紹介した動画(【該当動画はこちら】)。通常検索でも最上位に表示されている。

多くの人の見地を得るために、元記事では「タイトル」「解説部分」「タグ」をしっかりと入力することを進めている。具体的な内容は【古いYouTubeの動画をもう少しだけ活用する5つの方法】とほぼ同じなので、今回は省略する。

↑ タグの一例。
↑ タグの一例。【つみきさんグラフィグ(あっちこっち)】から(再録)。

3.チャンネルをブランド化する
YouTubeのアカウントを取得して動画がアップできるようになると、誰もが動画の集約基地的な存在として「チャンネル」を設けることができる。先日大きく仕様が変更されたが、それでもまだ、それなりにカスタマイズをして「他人とはひと味違う」ブランディングを施すことが可能。

【公式の解説ページはこちら】。説明に目を通しながら、少しずつ手がけて行き、自分だけのページを作り上げよう。


↑ 「デフォルトのタブ」は「おすすめタブ」にしておくことをお勧めする。なぜなら……
↑ 当方のチャンネル【Garbagenews.comチャンネル】。「デフォルトのタブ」は「おすすめタブ」にしておくことをお勧めする。なぜなら……

↑ チャンネルの大型画面上動画右上にある「編集」ボタンからアクセスできる、「おすすめ動画一覧」から任意の動画を選択しておくことで、チャンネルにアクセスした人にその動画を視聴させてアピールすることが可能となるからだ。
↑ チャンネルの大型画面上動画右上にある「編集」ボタンからアクセスできる、「おすすめ動画一覧」から任意の動画を選択しておくことで、チャンネルにアクセスした人にその動画を視聴させてアピールすることが可能となるからだ。

自分の投稿している動画が複数のジャンルにまたがっていて、雑多な感がある、あるいは視聴者性向によって「一連の動画をまとめておいた方が良いな」というものがあれば、再生リストを創っておくことをお勧めしたい。

4.アノテーション機能を活用する
詳しくはすでに【古いYouTubeの動画をもう少しだけ活用する5つの方法】で解説しているが、YouTube側で用意されているさまざまな「動画装飾機能」を使い、動画をよりアグレッシブ、インタラクティブにしていく。一番オーソドックスな手法としては、「新しいバージョンの動画を創った際、昔の動画の上に『最新版はこちらです』のメッセージと共にリンクを設定する」ことが挙げられる。

5.「お知らせメッセージを投稿」を活用する
チャンネルの「フィード」を選択すると、最上位に「お知らせメッセージを投稿」「YouTube 動画のURLを入力してください(省略可)」のウィンドウが開く。ここに適切なメッセージを添えて投稿すると、自分のチャンネルに登録している人にメッセージが送られる。

↑ お知らせ機能
↑ お知らせ機能

元々チャンネルを登録している人は、新動画が投稿されるたびにチェックをしているだろうから、動画の更新自身でわざわざお知らせする必要はあまりない。一方で、何らかの特別なお知らせがある際には(例えば動画を使った解説記事をブログ上に挙げた)、有益な公知機能として働くはず。

6.YouTube上の広告を使う
GoogleAdwordsなどのインターネット広告を使っている人は、YouTube周りの広告にも難なく取り組めるはず。こちらも詳細は【古いYouTubeの動画をもう少しだけ活用する5つの方法】で解説済み。企業などの業務で動画を使用しており、コストをある程度計上できる人は、広告の導入を真剣に考えても良い。

7.他のソーシャルメディアを活用する
これまた【古いYouTubeの動画をもう少しだけ活用する5つの方法】で詳しくは解説しているが、ブログやFacebook、ツイッターなどで動画の更新を公知することで、多くの人の目に触れてもらえる可能性が増える。もっとも、動画を他のソーシャルメディアの素材として創り掲載している場合、わざわざお知らせする必要は無い(素材として掲載する時点で、知らしめることになる)。

8.アクセス解析を活用する
ブログやウェブサイトの現状を把握し、よりよいものを創り上げていくために欠かせないアクセス解析。YouTubeにも「アナリティクス」という名前のメニューで、アクセス解析機能が用意されている。

↑ アクセス解析画面
↑ アクセス解析画面

動画の人気度だけでなく、利用者の年齢性向など細かい点まで把握できるため、アノテーション機能による解説追加などにも役立つはず。

一つ一つは細かいことだが、地道にそつなくこなしていくことで、少しずつ「よりよい動画」「より需要にマッチした動画」を提供できる腕と経験と知識が積み上げられていく。ほんの少しの改善点でも、時間の経過と共に大きな成果となって返ってくるに違いない。