遅刻会社や学校に遅刻してしまった場合、正当な理由があればそれを正直に話せばよい。しかし例えば「ゲームのしすぎ」「おしゃべりのしすぎ」など、説明しても到底責から逃れられないような理由による遅刻も多々ありえる。そんな時に使われるウソの(、あるいは本当にあり得る)「説明」として【Career Overview】では多種多様な「遅刻の言い訳」を紹介している。今回はその中から、健康・疾病絡みのものを挙げていくことにしよう。




1.けいれん、こむら返りを起した
けいれんはともかくこむら返りは誰しも一度や二度は経験しているので、同情をしてもらえるかも。

トレペ2.腹が下って難儀した
その状態で出勤しろというのは鬼の所業。事実でも単なるうその弁明でもよくある話。

3.アレルギー反応が出た
これは正直微妙。事実なら仕方ないが、虚偽なら本当に苦しんでいる人へ失礼にあたる。

4.食中毒になった
明確な食中毒には至らなくとも、それに近い状態に陥ることは少なくない。ただし「無理をせずにすぐに病院に行け」と言わ、うその場合にはそれが発覚するリスクも高い。

5.歯痛がした
歯痛が大変な苦痛であることは誰もが知っている。反論もされにくいが、自己管理ができない人物との烙印を押されてしまうかも。

6.めまいが酷くて
遅刻事由よりは休みの理由の方として適切。ただしめまいには色々な理由があるとして、精密検査を強く勧められることは必至。

7.「ぢ」が悪化したので
この理由で遅刻をとがめる人はいないはず。しかしそれ以上にこの言い訳を使う抵抗感が大きいに違いない。

8.新型インフルエンザにかかったようなので
事実なら遅刻すらとがめられ、自宅で安静にしていることを求められるだろう(ただし中には無理にでも出勤させる会社もあったと聞く)。ただし「3.」同様、使ってはいけない類の「虚偽申請」。

9.ミツバチに刺されたので
毎年何件かニュースで見かけるが、ミツバチに刺されることで生じる急性アレルギー反応(アナフィラキシー)は時として死にいたることすらある。遅刻の理由として使う嘘としては重すぎるし、事実なら説明する前に病院に駆け込むべし。

10.しゃっくりが止まらないので
……と普通の口調で説明したらアウト。

マスタード11.目に辛しが入って大騒ぎになった
本当ならこれも遅刻を説明している場合では無く、眼科へ直行すべし。

12.バイアグラを飲み過ぎた
遅刻の理由に「下」の話を用いるのはあまり勧められない。色々と面倒なことになるからだ。

13.結膜炎になった
「今、大丈夫みたいだけど?」と上司にチェックされるだろう。

結局この類の「言い訳」は一部を除けば、その症状を抱える人に失礼にあたるのと共に、本当にその症状にさいなまれた時に信じてもらえなくなる(「狼少年」の話を思い出そう)こともある。たかだか遅刻の責任を逃れるためのリスクとしては大きすぎる。どこぞの国の某長官のように健忘症との虚偽申請をして自分の責を逃れようとしても、かえって不信感をあおるだけでなく、本当にその疾病で悩んでいる人に対して失礼千万にあたるのが良い例だ(某長官は今後、仮に本当に健忘症になったとしても、誰も信じてくれないだろう)。

いわば今回の項目は、反面教師と見るのが妥当のようだ。