ルーチンワーク平日の一日の大半を過ごすことになる就業時間において、その他の時間(通勤時間も含めたプライベートな時間)との区切りとなる、始業時と終業時は非常に重要な時間帯。始業時につまづくとその日一日の仕事のやる気がそがれるし、終業時にしっかりとけりをつけておかないと、大切な「自分の時間」もすっきりとした気持ちで過ごせなくなる。【Career Success Partners】では始業時と終業時についてそれぞれ4つずつ、10分程度の時間をとって毎日習慣として手掛けるべきことをリストアップしている。これらの事柄をルーチンワークとしてこなしていくことで、仕事とプライベートの区切り、気持ちの切り替えもスマートに行えるというものだ。




始業時の10分間
・カレンダーで備えるべき呼び出しや会議をチェックする
・今日成し遂げたい、成し遂げるべき物事のうち、最優先事項の上位三つは何か。そしてカレンダー上ではそれを終えるべき日なのかを確認する
・今朝、もっとも優先すべき「成し遂げなければならないもの」は何かを確認する
・カレンダーに記載されている「今日の日程」は、もっとも高い価値を創造しうるものかをチェックする

終業時の10分間
終業時・今日はどのような重要事項を成し遂げたかを思い返す
・今日の会議や召集や電話、その他の業務で自分がフォローアップ(事後サポート)しなければならないものはあるか、誰かに助けてもらう必要があるかを確認する
・今日一日、価値ある作業に集中することで、何か成果を挙げられたかを再確認する。そして必要ならば明日どのような修正を施さねばならないかをチェックする
・手を差し出し「ありがとう」と感謝の意を伝えたい人がいるか思い返す

メモ始業時・終業時に心がけるべき行動については、以前【1日の時間をもっと長くするための7つの”魔法”】【時間を上手に管理するための10の秘伝】などでも触れたお話。仕事の区切りと気持ちの区切り、そしてスケジュールの調整が主な要件となる。それらとの合わせ技で習慣化すれば、効果はより高まるに違いない。

これら8項目でも面倒くさい、多すぎるというのなら一つだけ。毎日終業時に「明日やるべきこと」をメモ用紙に箇条書きにして、自分の机の上に貼りつけておく(付箋に書いてモニタに貼りつけたり、キーボードのキーに挟んで立てかけるのも良い)。それだけで、終業時には今日一日の作業の再確認と明日の作業のイメージ化が出来るし、次の日の始業時には今日一日為すべきことをぱっと見で把握可能となる。いわば夕方には「明日の自分に向けた伝言をしたため」、朝には「昨日の自分からの伝言を受け取る」という次第である。