電車内での読書多くの人は電車やバスなどの交通公共機関を使い、通勤や通学時間を過ごすことになる。あるいは自動車で仕事場と自宅を往復することもあるだろう。往復時間で考えれば、一日1-2時間を費やす人も少なくない。その時間帯を「監獄で過ごすかのような時」と見なしてうんざりするのか、「暇で暇で仕方がない」と無為無策に過ぎる時間に溜息をつくのか、「一日のルーチンワークの中で与えられた、素敵なクリエイティブタイム」と受け止めるのかは、まさに気持ちの持ちよう、工夫の仕方次第。【トップは「寝る」……電車内の暇つぶしに見る、疲れ具合や女性のケータイ好き】などのデータを見ると日本では交通公共機関を使う場合、「体力回復」や「何気ない思考の時間」として用いる場合が多いようだが、【Dumb Little Man】ではそのような時間の合間に行うべき、7つのクリエイティブな行動を教示している。




電車待ちでの読書1.読書
他にすることが何もなければ、まずは読書を試みよう(※漫画や雑誌ではなく、文庫本などを意味する)。通勤途中に何もせず、ぼーっとしているだけなら、本の世界にダイブする貴重な時間を無駄にしていることになる。読書が苦手な人は読み始めるまでが苦痛かもしれないが、読み進めるにつれてそれが快楽に変わっていくのが分かるはず。

2.書きもの
ラップトップなり携帯電話なりのデジタル端末で、文章や作曲をしてみよう。もしそのような端末を持っていないのなら、そして毎日通勤・通学で長時間「何もしない無為無策な時間」を過ごしているのなら、それ専用の安い端末を購入するというのもアリだ。

3.視聴
自動車で通勤をする場合は「1.読書」「2.書きもの」は無理。その場合、様々な音声による通信講座で学ぶ時間を創ることができる。例えば英語なら【ほぼ無料で世界情勢とリスニングの勉強ができる方法】で紹介した、【VOA(Voice of America) Special English】の音声データをあらかじめダウンロードしておき、それを聴くのも一案。

4.問題考察
現在抱えている案件、具体的な仕事についてでも、中長期的なプライベートなことがらでも、特に緊急性は無いものの前々から疑問に浮かべていたことでも構わない。紙とペンを持ち、その考えをビジュアル化し、状況の整理と解決への模索をしてみる。普段の机の上やベッドの中とは違った環境下での思考は、新たな発想をもたらしてくれるかもしれない。

5.サイドビジネス
元記事には「通勤・通学の1、2時間の中で出来るオンラインビジネスを試してみよう」とある。要は通勤過程の中で創作を行い、本業とは別のサイドビジネスをしてみようじゃないかという事。「2.書きもの」とだぶるが短編小説を書き連ねてコンクールに応募してみるとか、【ツイッターでアイディア募集・ファミマで「みんなで作るおむすび選手権」開催】で紹介したように逐次どこかで行われている、オンライン経由のアイディア募集的なものへ参加するため、色々と考えてみるのも一例。

強くイメージ6.自分の願望を強くイメージする
自分が常日頃から思っていること、望んでいることを頭の中に強く想い浮かべ、脳内疑似体験を堪能する。妙な手振り身振りをしたり、突然叫び声を挙げるなど、他人から見て奇妙な言動をしなければ、つまり自分の頭の中だけで想像するのなら、どんな世界も手に入れることができる。これは【貯金・貯蓄に挫折しないための10の実践例】【億万長者から学ぶ7つの人生訓】で紹介した、「達成目標を確実に把握した上で、達成時の喜びを反復してイメージし、自分を陶酔させ、成功している状況を自分の心身に刷り込ませるイメージトレーニング」を意味する。イメージトレーニングを繰り返していれば、そのイメージに到達するために何をすべきかが自然に導き出され、それに向けてまい進する自分の姿を見つけることができるはず。

7.新しく言語を学ぶ
「3.視聴」とややかぶる部分もあるが、通勤・通学を機会に新たな言語の習得にチャレンジするという手もある。もし新たな言語を習得することができれば、それは確実に自分にとって大きな武器となる。それだけでなく、新たな世界を開く鍵となることすらありうる。言語学習には日々の積み重ねが極めて重要であることは知られている。そして今、通勤や通学で(少なくとも平日は)毎日一定時間が与えられている。この時間を持ちいない手は無い。

ほとんどが「すでにやっている」「当たり前のこと」と思われる内容かもしれない。今件はどちらかといえば今後通学・通勤を経験することになるであろう、学生や新社会人に向ける内容といえる。

キンドルまた、デジタル端末の進歩発展は、これらのスタイルを大きく飛躍させている。例えば「1.」から「3.」までは携帯電話、とりわけスマートフォンがあれば十分にできる話。そして通勤・通学途中の読書は、まさにアマゾンの「キンドル」が想定している状況の一つでもある。「5.」や「7.」もそれらの端末でなら極めて容易に行えるはず。「2.」で「それ専用の安い端末を購入するというのもアリだ」としたが、キンドルやiPod touchあたりがそれに該当する端末といえる。

そのような状況を考えればモバイル端末の進歩発展は、日常生活における通勤・通学のスタイルを根底から、そしてよりクリエイティブなモノに作りかえる懸け橋となるのかもしれない。