「スパムつぶやき」以前【ツイッター上で皆の注目を集める12のつぶやきテクニック】で記事にしてから、「自分で書いたのだから実践すべきだ」とのことで、ミニブログこと【ツイッター(Twitter)】でフォローを受けたとのメールを受信したら、その都度出来る限りお礼の言葉を語るようにしている。しかし相手のアカウントを見ると、中には情報商材へのリンクしか無かったり、自分のセミナーへの勧誘「のみ」をつぶやく(発言する、ツイートする)など、「何かスパムっぽいな」という類のものも見受けられる。誰が何をつぶやこうが自由だが、「@」マーク入りでこちらに向けてツイートされると、こちら側にしてみれば時間の浪費・ツイートチェックの際のノイズでしかない。【Social Media Examiner】ではそのような「スパムツイッター」(以後「スパマ―」と表す)を退治する(=自分の目の行き届かない場所に打ち捨てる)ための5つの方法を指南している。




1.むやみやたらと誰にも自動フォローしない
自分をフォローしてくれた人を自動的にフォローし返す「自動フォロー」ツールがあるが(昔は公式にも存在していた)、これを使うことは「スパマー」の格好の餌食となる。彼らは所構わずフォローしてくるからだ。また元記事では「スパマ―」の可能性が比較的高い場合を例示している。

・本名で無いアカウント名(※筆者注:あくまでも比較論)
・反復的な単語による名前(※あるいはランダムな文字列)
・数を使った名前(※自動生成しやすい)
・株系、あるいはマネー系のプロフィール写真

2.「スパマー」だと分かったらすかさずブロック
フォローしていた相手、あるいはこちらに目をつけてきたアカウントがスパマーだった場合、「ブロック」機能を用いることで自分への「ツイート」を防ぐことができる。スパム的なツイートを繰り返している人は、一個人がブロックしたことなどいちいちチェックを入れないし、気にも留めない。遠慮することは無い。

↑ ツイート上部右側の歯車アイコンを表示すると表れるメニュー。フォローしていなくてもブロックはできる。なお「スパム報告」をすると、ツイッター管理側が対応を判断すると共に、通報されたアカウント側は通報した側に対し、フォローや返信ができなくなる。
↑ ツイート上部右側の歯車アイコンを表示すると表れるメニュー。フォローしていなくてもブロックはできる。なお「スパム報告」をすると、ツイッター管理側が対応を判断すると共に、通報されたアカウント側は通報した側に対し、フォローや返信ができなくなる。

3.自分に興味の無いビジネス・企業のアカウントを避ける
「とにかく何でも情報収集」とばかりに、ありとあらゆる業態からのツイートをチェックしていたは、タイムライン(自分が収集を決め込んだアカウントたちの「ツイート」一覧)は滝のような流れになり、結局何も得られない状態になる。「どのような人をフォローして発言をチェックしたいかな」という基本的な事柄について、今一度自分自身で再確認をし、フォローする人を整理することで、ツイッター上での時間をより有意義に過ごせるようになる。もちろん自分と関係の無いアカウントへ(こちらに意図的にツイートしてくるので無ければ)いちいちブロックする必要はない。

ブログやサイトの更新をチェックするRSSやーメルマガの利用を思い返してみて欲しい。最新ニュースを知りたいからといって、大手・地方・スポーツ・芸能その他ありとあらゆる新聞社やテレビの公式サイトのフィードや、更新を伝えるメールマガジンを登録しているわけではあるまい。

「スパムつぶやき」4.スパム削減ツールを使う
元記事ではいくつかのツール(【SocialToo】【Block Automatic Tweets from Games】など)を紹介すると共に、特定スパムアカウントからのスパムの停止方法を紹介している。しかし前者は海外用であるし、後者はそれに加えて「メールのスパム業者に自分のアカウントが活きていることを知らせる」ような愚行でしかない。

今年の規約改正でアクティブなスパム行為が規約上不可能となり、【スパムツイートは減少の一途をたどっているという公式見解】もあったが、「彼ら」が手を変え品を変えてチャレンジしている事実に変わりは無い。「変だな」と思ったら、彼らのアカウントをクリックし、どのような発言をしているかをチェックしてみると良い。冒頭のようなスパム的発言を繰り返しているのが確認出来たら、さっさとブロックすれば問題は解決。

5.便利なツールの活用を試みる
ツイッター上のDM(ダイレクトメール)はセキュリティ上電子メールよりリスクが高く、第三者に知られたくない内容をやり取りするには向いていない。通常のツイートが「路上のつぶやき」ならDMは「ファストフードのイートインコーナーでのつぶやき」程度に認識しておくべき。それに「自分がフォローされている相手」にしか送信できないため、便利とは言い難い(例えば有名人のツイートが読みたくてフォローしても、その有名人が自分をフォローしてくれなければ、自分は有名人に対してDMは送れない)。

しかし「1.」にあるようにお気軽に、自分をフォローしてくれた人を次から次へとフォローし返すと、DMのボックスはあっという間にスパムDMで埋め尽くされることになる。【「ソーシャルメディア食わず嫌い」な人の耳に入れたい5つの真実】で紹介した便利ツールをフルに活用すると共に、DMを送ってこれないようにするためにも、やはり「スパマー」のようなアカウントのフォローは止めるべきだ。

……と、元記事では以上になるが、せっかくなので当方の経験則上からの「スパマー」退治法をいくつか追加しておく。

・いきなりこちらに向けて「メール下さい」「このサイトを見てね」「連絡してね」とツイートしてきて、その人のタイムラインを見るとそのような発言ばかり、という事例は「さようなら」がベター。

・「Hey」「Wow」「You should see this」、日本語なら「これオモシロイよ」「お買い得です!」「これが売れてます」など興味関心をさそうような言い回しとURLを絡めたツイートをしてくる。スパムメールと手法は同じ。即時「さようなら」でOK。

要注意・信頼のおける人のツイート以外は原則的にURLなどをクリックしない(公式RTも出来れば避けた方が良い。RTした人自身は信用できる人でも、その人がノリだけでツイートした可能性がある)

・信用できる人からのDMやツイートでも、DMのURLには注意するに越したことはない。特に外部連携アプリについては細心の注意を要する。安易に許可しないのが一番。

・スパマーの中には特定のキーワード(特に英語)を定期的に検索し、そのキーワードを含む発言をしたアカウントを自動的にフォローするのもある。中には本当にそのキーワードに興味を持ち、世界中で発言者をチェックしている場合もあるが、9割9分は関連する商用サイトや怪しげな場所への誘導手段としてフォローしているに過ぎない。やはりそのアカウントのタイムラインをチェックし、逐次ブロック。

ツイッターはチャットツールのような仕組み、体裁をしているため、チャットと勘違いしている向きもあるが、要は細切れのミニサイズのブログを再構築しているだけに過ぎない。そして今件のように、スパマーたちのやり口も、その撃退法も大した違いは無い。今件が有意義な「ツイートタイム」を満喫するため、少しでもノイズを削除することに役立てば幸いだ。