ベーコンと……以前【欧米の人たちがベーコンに恋焦がれる6つの理由……!?】でも触れたように、西洋系の人々は遺伝的に味覚細胞(味蕾(みらい))が少なめで味付けの濃いモノを好むなど、住んでいる場所や人種のレベルで、味覚には大きな違いが生じてくる。今回紹介する【妙だけど不思議に美味しい6つの食材の組み合わせ(6 Strange but Delicious Food Combinations)】も、あるいは「美味しいって書いてあるけど、実際にやってみたらとても食べられたもんじゃないヨ」な事例もありうることを、あらかじめお断りしておく。逆に我々日本人から見れば「これ、いつも普通にやってるよ?」という類のものもあり、食文化の違いを再確認することもできよう。





1.サンドイッチ+ポテトチップス

↑ ポテトチップスを挟んでパリパリ感を。
↑ ポテトチップスを挟んでパリパリ感を。

マヨネーズなどを加えるとどうしてもサンドイッチは水分でびちゃびちゃになり、歯ごたえが今一つに。そこでポテトチップス(厚手のもの)を加え、パリパリ感を楽しもうというもの。

2.コーヒー+ヨーグルト
ヨーグルト+コーヒークリームを目いっぱい乗せたウインナーコーヒーは良く耳にするし、当方も時々注文もするが、ヨーグルトは想像したこともない。……が、試しにクックパッドで検索してみるとコーヒーヨーグルトをはじめ複数のレシピが。コーヒーの苦さとヨーグルトの甘さが微妙にマッチするとのこと。試してみる価値はあるかも。

……ということで実際に試してみたのだが、これが実はイケる。コーヒーやヨーグルトの種類・分量次第だと思うが、当方が口にした時はコーヒープリンのような味がした。ヨーグルトに新たな道が開けた感がある。

3.チェダーチーズ+アップルパイ

↑ チューダーチーズとアップルパイ。
↑ チューダーチーズとアップルパイ。

塩気の強いチェダーチーズがアップルパイの甘味と妙にマッチングするとある。アメリカの【ヤフー知恵袋】によると、甘さと酸っぱさがマッチして、大人の味がするのだそうな。

4.ピーナツバター+ベーコン(のサンドイッチ)
↑ ギットリごてごてな感じ。
↑ ギットリごてごてな感じ。

エルビス・プレスリーがこよなく愛したのは「ピーナツバター・バナナサンド」(バナナをつぶしてパンに塗り、さらにピーナツバターを塗ったパンで挟み、それを焼いたもの)だが、それ以上ぎっとりゴテゴテしそうな感じ。こちらもやはり「ベーコンの塩辛さ」と「ピーナツバターの甘さ」が妙にマッチするのだそうだが、ちょっとご遠慮願いたい雰囲気。元記事には「オプションとしてマヨネーズもありだね」とあるものの、「そこまで油が好きなのか」と突っ込みを入れたくなる。

5.スイカ+塩
「これ、ごく当たり前の話じゃないの?」と我々日本人は思うのだが、海外では結構驚かされる話のようだ。さらに元記事でも「何で美味しくなるのか分からないが、美味しそうだね」とあり、実際には試されていないようである。なお塩をかけるとスイカがさらに美味しく感じる理由は【雑学ポータル】などにも説明がある通り、「しょっぱさの対比でスイカの甘さが引き立つ」のに加え、「味覚はしょっぱさが甘さより早く脳に伝わるから」なのだそうな。以前【「実はしょうゆう(そういう)使い方なんです」!? 意外な使われ方をするしょう油たち】で紹介した、アイスクリームにしょう油をかけると甘味が増したように思えるのも、これと同じ効果。

6.トウガラシ+マンゴー
これもまた「甘味」と「辛味」の対比的な味わい方。色々調べてみると、この組合せを用いたドライフルーツが[人気を集めているらしい]という話があり、実際に『米アマゾンでも販売されている(Mucho Sabor, Hot & Spicy Mango Slices, 3.50-Ounce)』。

今回紹介した元記事の組み合わせは、どちらかといえば「二つの相反する味覚・触覚を組合せ、その対比や意外性を楽しむ」という区分に近い。一見すると何ら関係の無い食材の組み合わせで、新しい味覚を感じさせて驚かせる事例でよく取り上げられる「麦茶と牛乳と砂糖でコーヒー牛乳」「ホットミルクとたくあんでコーンスープ」などとはまた別の話。

例えば「コーヒー+ヨーグルト」は、あのクックパッドのレシピにも掲載されていることもある。一度試してみても悪くは無い、かもしれない。