趣味時間に余裕ができるようになったり、第二の人生を歩む機会が訪れたり(いわゆる「セカンドライフ」というものだ)、今まで没頭していた趣味と何らかの形で距離を置かねばならなくなった時、そして自分が無趣味であることに気が付いて愕然とした時、何らかの「自分が時間を費やすべき趣味」を探す機会が訪れることがある。読書、スポーツ、楽器演奏などなど。ただ、手掛けた趣味にすぐに飽きが来た時、その趣味のために費やした費用を勿体なく思うこともあるだろう。山積みになった道具たちを目の前に、きっと嘆くに違いない。ああ、なんて無駄遣いをしてしまったんだろう、と。……【Dumb Little Man TIPS FOR LIFE】ではそんな後悔をした経験がある人、あるいはしたくない人に向けて、お金を浪費することなく新しい趣味を始める方法について指南している。




1.安上がりな選択肢を選ぶ
例えば「運動がいいな。スキーにするか、ジョギングにするか」という場合、もちろん安上がりで済むジョギングの方を選ぶ。この場合、「運動をする」が主目的であり、何らかの特定の理由で「スキー」にしなければならない事由はないからだ。

また、同じ目的を果たすための趣味を模索するにしても、方法論を考えることで費用削減は可能。例えば「ダイエット」を趣味(……というよりは趣味的目的)にする場合、さまざまなダイエット用品を買うのではなく、食べたものを一切合財記録につけ、食事の分量を再認識して摂取量を適正化するという方法も選ぶことができる。

単発払い2.中長期の契約は避ける
趣味趣向の継続利用をする道具や習い場では、「半年分まとめて月謝を支払えば3割引」「今なら1年分が2割引、さらに特典として……」といった感じで、先々の分までまとめて払うタイプのものが多い。しかしいざその趣味を始めてみたら、ものの一か月で飽きがきてしまったというパターンも十分にありえる。イヤになったものを無理やり続けてもストレスがたまるだけだし、キャンセルしてもお金のムダ。例えばトレーニングジムへ通うのなら、少々単価は高くても、「最小単位の授業毎に、支払いか発生するプラン」を選ぶこと。

3.友達から借りよう
何か欲しいな、やってみたいな、趣味にしたいなと思ったら、可能ならば友達からその趣味の道具を借りることを検討しよう。例えば「iPadが欲しいどうしても欲しい欲しいんだったらたまらないっ」と昼も夜も呪文を唱えるがごとく欲しくなったら、知人から数日借りることはできないか相談してみる。あるいはレンタルを使う手もあり。実際に触れてみて、自分の衝動が単なるフラッシュ的・発作的なものなのか、それとも真の願望なのかが分かる。

4.不必要なものを売ってしまおう
新しい趣味を始める際に必要となる経費を、現在自分が抱えている不必要な物品を売り払うことで調達する。自分にとってはもう何年も使っていない、がらくた同様の品物でも、しかるべき所に持ち込めば、あるいはそれを欲する人の目に留まれば、素晴らしいお宝になるかもしれない。もしそれが実現すれば、新しい趣味に必要な費用は十分賄えるはず。

鉄道模型の基本セット5.基本セットだけを購入しよう
「まずは形からだネ」とばかりにいきなり多種多様な用具をまとめ買いしても、そのモチベーションがずっと続くとは限らない。もしその趣味への関心があっという間に失せてしまうものであれば、(恐らくは数週間、または数回利用した)後に残るのは、今や不用品以外の何物でもない用具たちと、お財布の中身を見て生じるちょっとした後悔だけだ。場合によってはローンも引きずるかもしれない。

そのような失敗を最小限に抑えるためにも、もし新しく始める趣味用の道具を揃える時には、最低限必要なものだけを調達すること。その趣味が長続きそうなものなら、改めてステップを歩み、新たな道具を買い増しすればよい。

趣味趣向にまでお金のことを考えるのは野暮な話かもしれない。しかし部屋の片隅や押し入れ、あるいは物置に打ち捨てられている、自分の忌まわしき過去にもつながりそうな数々の道具たち(特に健康用品系に多いはず)を見返せば、納得のいく部分も多いに違いない。