仕事がつまらないイメージ日々同じような作業を繰り返すことが多い仕事に従事していたり、いわゆる「裏方作業」が多い場合、自分がしていることの成果が見えない場合が多い。人は得てしてそのような立場に置かれると、「自分がしている仕事の意味」を自問自答したくなる。ひょっとしたら自分は居なくても、同僚も会社も社会も何の変わりも無く日々を過ごしていくのではないだろうか。自分は抜けても何の問題の無い、単なるネジと同じなのかもしれない。それらの後ろ向きな考えが頭をよぎりだすと、当然仕事のやる気は奈落の底に落ちてしまう。もし仮にこのような「後ろ向きな考え」にハマってしまった場合、あるいはそうでなくとも何となく「自分がやってる仕事って何だろう」と疑問に思った時、やる気を取り戻す5つのポイントを【Dumb Little Man TIPS FOR LIFE】は指南している。




1.自分にとって「価値あるもの」について考えてみる
自分にとって何が本当に重要なのかを頭に思い浮かべてみる。家族? 健康? 出世? お金? 趣味趣向に費やす時間? それらの「自分が重要だと思うこと」と、自分が今携わっている仕事との関連性を考えてみる。家族が大切なら、その家族を守るために仕事は欠かせない。健康を維持するためにはしっかりとした住居に住み、健康的な食生活を営まねばならないが、そのためにはお仕事でいただけるお手当は必要不可欠。もちろん仕事をスマートにこなせば、出世への道に一歩前進したことになる。

仕事を「目的」ではなく「手段」として考え、自分が「価値あるもの」と考えているものたちを「目的」と見なそう。そうすれば、「手段」をこなしていくことへの苦痛は随分と減るはず。

皿洗いイメージ2.結果を見据えてみる
作業そのものがどんなに辛いものでも、その作業自身のために仕事をしなければならない事は滅多にない。誰もが結果を得るために、その作業をしている。例えば石けん遊びが好きだから皿洗いをしているわけではない。お皿を、台所をキレイにしたいからこそ、皿洗いをしている。

「過程」では無く「結果」を確認し、理解することで、その「過程」である「仕事」に対する意味・意義を実感し、やる気もかさ上げされる。何の意味もないように見える作業も、何か役に立っていることを認知すれば、それだけでモチベーションはグンと上がる。逆にいえば仕事を監督する立場の人は、部下に対して作業の意義・理由を説明する必要があるというわけだ。

3.「通過儀式」を知る
ルーチンワークを繰り返すだけでは、やる気が減退するのも仕方がないかもしれない。しかしそれがより難しく、刺激的な作業・仕事をするための前段階ならば、それが避けては通れない「通過儀式」であることを理解する必要がある。

プログラムを組みたいと思ったら、最初は単純な計算や文字列の表示を覚えねばならない。それは恐らく退屈な作業だろう。しかし自分の頭の中にある色々な考えをプログラムとして組むためには、それらの基礎知識は必要不可欠なものばかりだ。ロールプレイングゲームなら、いきなり強敵が住むダンジョンや謎が潜む新大陸に挑むのは無謀。まずはスタートのお城周辺で、弱いモンスターと戦って経験値とお金を稼ぐ必要がある。

出口の見えない「単純作業」では無く、レベルアップのための「通過儀式」と思えば、やる気も違ってくる。例えば【人生の「レベルアップ」はある日突然ドアを叩く】のように。

4.自分が誰に手を差しのべているのかを理解する
自分の仕事・作業の意味や意義に苦悩しているのなら、自分のしたことで自分以外の誰が笑顔を見せるか、感謝しているかについて考えてみる。あまり掃除が好きでない人が自宅の掃除をしても、楽しさを覚えることはないだろう。しかし自分が掃除をしたことで、配偶者や子供達が気持よく帰宅でき、そのことに感謝していることを考えれば、自分の掃除への意義を見出すことができる。

誇りイメージ5.「良い仕事」をすることを誇りにする
他人からの評価や重要性、存在価値の面で「自分の仕事への意義」を見出だすことが難しいのならば、自分自身でその仕事を「良いもの」とするよう最大限の努力をし、達成感を得るようにする。誰も見ていなくても、評価をしなくても、「自分は自分の最善を尽くし、これを成し遂げた」という自己満足を勝ち取ることができる。

仮に他人から「なぜベストを尽くさなかったのか(Why not the best?)」と問われても、「私はベストを尽くしました(I did my best!)」と胸を張って返せるよう「良い仕事」をこなせるようになれば、やる気も湯水のように沸いてくるはず。

特に「3.「通過儀式」を知る」は最近軽んじられることが多い。しかし世の中には一晩でトッププログラマーになる特訓コースも、あらゆる分析を即時にこなすスペシャルアナリストになる薬も、ペラペラに英語をしゃべれるようになるドラえもんの秘密道具もありはしない。自分が歩いている道のりがどんなに単純でつまらないものでも、ゴールをしっかりと見定めることで、歩みも軽やかなものになるはずだ。


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