【「趣味の情報収集」「ゆるいコミュニケーション」それとも……ツイッターを利用する目的は?】や【主要国のPC経由のソーシャルメディア利用率と人数(16か国版)】にもあるように、140文字以内で自己表現をするミニブログこと【ツイッター(Twitter)】は海外では深く浸透を見せているものの、日本ではまだマニア層向けサービスに留まっている感が強い。実際、使っている人や使おうとしている人に聞くと、「何ができるのか分からない」「どんな使い方ができ、メリットがあるのだろうか」と逆に質問を返される始末。【Social Media Examiner】では「ツイッターの『つぶやき』からより多くの価値を見出せるようになる9つの方法(9 Ways to Get More From Twitter)」と称し、面白い、あるいは有益なツイッターの使い方を紹介していた。「渡りに船」とばかり、今回はこの記事に目を通すことにした。
もちろんこれらはほんの一例で、他にも色々と自分なり、あるいは他人から見聞きした「使い方」はあるはず。元々仕組みがシンプルなだけに、色々と活用出来そうなのがツイッターの特徴でもあり、利点でもあり、弱点でもある。
個人情報の漏えいには十分注意をしながら(このあたりの「暗黙の了解」は他のウェブサービスと変わらない)、自分なりの活用方法を探し、使いこなしてみよう。どの道利用料は無料で、不必要と思ったらそのまま放置しておけばよいのだから。
1.あらゆる人へのアプローチを可能とする
ツイッター以外では出来そうにもない人たちとの連絡を取ることが可能になった。もちろん相手が読んでくれるかどうかは不明だが、ともかく自分の「つぶやき」を投げかけることはできるわけだ。メールや手紙、掲示板の書き込みよりも高(く見えそうな)確率で、自分の意思を評することが実現できる。万が一にでもレスがついたり、あるいはフォロワーになってもらえたならば、天にも昇る気持ちになれるだろう。
2.大量のトラフィック(アクセス)を得る可能性
掲示板やブログの記事・コメント上の書き込みより、ツイッター上の「つぶやき」は情報の拡散速度が早い事で知られている。ネットワーク上でのクチコミが、リアルタイムチャットに近い形で行われていること、公式RTや非公式RT(RT……リツイート。返信、あるいは「これいいよね」的なつぶやき。メールや掲示板での「Re:」に相当する)など、クチコミ拡散の仕様が用意されているのも要因の一つ。それが多くの人にとって価値のある情報なら、ある人のつぶやきはあっという間に大勢に拡散していくだろう。【大手情報サイトが「アルファ」たる理由3か条と「スニーザーブロガー」】でも説明した「情報の二次波及」が加速度的に行われる形だ。
3.即時応対が可能な「知恵袋」となる
自分の専門的な知識を展開し、それに興味を持つ人や同業者とフォローをし合ったりフォローを受けることで、何かあった時に非常に素早い対応を期待できる。メールや掲示板、ブログのコメントより書き込みのハードルが低い(何しろ「つぶやき」なのだから)ので、より多くの人の知恵を借りられる可能がある。まさに「集合知」が実現するわけだ。
4.直接販売ツールとして使う
ツイッターでは違法・不法で無い限り、ビジネス利用に規制はかけられていない。それを利用し、大手中小を問わず、色々と試行錯誤を繰り返しながら、企業はツイッターを販促ツールとして活用しようとしている。成功例としては【デル、Twitter利用で約650万ドルの売り上げ--米報道(C-NET)】などにもあるように、自社の「有益な」情報を企業が流し、その情報をフォロワーがすぐに活用できるようにする、というパターンがある。いわば即時対応が可能なメルマガのようなもの。
もちろん最初にフォローをしてもらわないと情報伝達が出来ないため、ある程度の知名度は必要になる。ある日突然田舎の駄菓子屋が「ついったーはじめました」の看板を店舗前にかかげ、店舗のアイス1割引セールをつぶやいても、誰も見向きもしないだろう。
5.情報の探求
ジャンルによっては専門家そのもの、あるいは専門家に勝るとも劣らない博学な人たちがつぶやきあい、意見を交わし、あるいは一方的につぶやいている。それらは非公開アカウントで無い限り誰でも閲覧できるので、興味を持つ「つぶやき」をしている人の過去ログに目を通し、色々と考察にふけったり、新しい物事のきっかけとすることができる。フラッシュアイディアの投げ合いを第三者の目から読みとおし、新たな発想を得ることすら可能かもしれない。
6.調査などで自分の情報をより豊かなものとすることができる
ツイッター上で、自分の書き上げたブログやメルマガについて質問を投げかけ、それの返答を得ることで、さらに記事・情報を豊かなものとすることができる。
注意しなければならないのは質問の仕方。イエス・ノー方式(Close-ended question)ではなく、自由な討論につながりうる投げかけ(Open-ended question)であることが好まれる。前者のようなスタイルの問いの場合、否定的な意見を持っている人は「そもそも論」として返事をしないだろう。
7.疑問の答えを探す「アーカイブ」として使う
ツイッター上のログは様々な情報の集約された「知識の山」でもある。先日【アクセス解析と「今この時」のトレンドとmixi・ツイッター検索と】でも触れたように、特に即時性の情報検索では威力を発揮する。もちろんその「つぶやき」が確かなものかどうか、改めて検証する必要があることはいうまでもない。
8.世の中のニュースを得る
【ハドソン川で飛行機事故。第一報はFlickr、Tumblr、TwitPic】にもあるように、昨年1月にアメリカのハドソン川に墜落した飛行機のニュースを初めて広範囲に報じたのは、ツイッターや画像投稿サイトだとされている。これが「ツイッター」の存在感を世界に知らしめるきっかけの一つとなったことは、ご存知の通り。もちろんインターネットのウェブサイトやブログ以上に誤報が流れるリスクもあるが、その誤報もまた素早く訂正されうる。
9.インスピレーションをかきたてるトリガーとなる
140文字という制限された文字列内でのつぶやきは、相手に伝えようとするメッセージを圧縮・簡略させ、要素のみを伝えることを促すため、そのプロセスが新たなインスピレーションを生み出す可能性を秘めている。そして不特定多数の人とのつぶやきあい・つぶやきのキャッチボール(たいていは一方的なスローイングになるのだが)は、やもすると凝り固まっていた考えを柔らかくほぐし、相手の「つぶやき」から直接・間接的に今までにない発想のアイディアを得られるかもしれない。
ツイッター以外では出来そうにもない人たちとの連絡を取ることが可能になった。もちろん相手が読んでくれるかどうかは不明だが、ともかく自分の「つぶやき」を投げかけることはできるわけだ。メールや手紙、掲示板の書き込みよりも高(く見えそうな)確率で、自分の意思を評することが実現できる。万が一にでもレスがついたり、あるいはフォロワーになってもらえたならば、天にも昇る気持ちになれるだろう。
2.大量のトラフィック(アクセス)を得る可能性
掲示板やブログの記事・コメント上の書き込みより、ツイッター上の「つぶやき」は情報の拡散速度が早い事で知られている。ネットワーク上でのクチコミが、リアルタイムチャットに近い形で行われていること、公式RTや非公式RT(RT……リツイート。返信、あるいは「これいいよね」的なつぶやき。メールや掲示板での「Re:」に相当する)など、クチコミ拡散の仕様が用意されているのも要因の一つ。それが多くの人にとって価値のある情報なら、ある人のつぶやきはあっという間に大勢に拡散していくだろう。【大手情報サイトが「アルファ」たる理由3か条と「スニーザーブロガー」】でも説明した「情報の二次波及」が加速度的に行われる形だ。
3.即時応対が可能な「知恵袋」となる
自分の専門的な知識を展開し、それに興味を持つ人や同業者とフォローをし合ったりフォローを受けることで、何かあった時に非常に素早い対応を期待できる。メールや掲示板、ブログのコメントより書き込みのハードルが低い(何しろ「つぶやき」なのだから)ので、より多くの人の知恵を借りられる可能がある。まさに「集合知」が実現するわけだ。
4.直接販売ツールとして使う
ツイッターでは違法・不法で無い限り、ビジネス利用に規制はかけられていない。それを利用し、大手中小を問わず、色々と試行錯誤を繰り返しながら、企業はツイッターを販促ツールとして活用しようとしている。成功例としては【デル、Twitter利用で約650万ドルの売り上げ--米報道(C-NET)】などにもあるように、自社の「有益な」情報を企業が流し、その情報をフォロワーがすぐに活用できるようにする、というパターンがある。いわば即時対応が可能なメルマガのようなもの。
もちろん最初にフォローをしてもらわないと情報伝達が出来ないため、ある程度の知名度は必要になる。ある日突然田舎の駄菓子屋が「ついったーはじめました」の看板を店舗前にかかげ、店舗のアイス1割引セールをつぶやいても、誰も見向きもしないだろう。
5.情報の探求
ジャンルによっては専門家そのもの、あるいは専門家に勝るとも劣らない博学な人たちがつぶやきあい、意見を交わし、あるいは一方的につぶやいている。それらは非公開アカウントで無い限り誰でも閲覧できるので、興味を持つ「つぶやき」をしている人の過去ログに目を通し、色々と考察にふけったり、新しい物事のきっかけとすることができる。フラッシュアイディアの投げ合いを第三者の目から読みとおし、新たな発想を得ることすら可能かもしれない。
6.調査などで自分の情報をより豊かなものとすることができる
ツイッター上で、自分の書き上げたブログやメルマガについて質問を投げかけ、それの返答を得ることで、さらに記事・情報を豊かなものとすることができる。
注意しなければならないのは質問の仕方。イエス・ノー方式(Close-ended question)ではなく、自由な討論につながりうる投げかけ(Open-ended question)であることが好まれる。前者のようなスタイルの問いの場合、否定的な意見を持っている人は「そもそも論」として返事をしないだろう。
7.疑問の答えを探す「アーカイブ」として使う
ツイッター上のログは様々な情報の集約された「知識の山」でもある。先日【アクセス解析と「今この時」のトレンドとmixi・ツイッター検索と】でも触れたように、特に即時性の情報検索では威力を発揮する。もちろんその「つぶやき」が確かなものかどうか、改めて検証する必要があることはいうまでもない。
8.世の中のニュースを得る
【ハドソン川で飛行機事故。第一報はFlickr、Tumblr、TwitPic】にもあるように、昨年1月にアメリカのハドソン川に墜落した飛行機のニュースを初めて広範囲に報じたのは、ツイッターや画像投稿サイトだとされている。これが「ツイッター」の存在感を世界に知らしめるきっかけの一つとなったことは、ご存知の通り。もちろんインターネットのウェブサイトやブログ以上に誤報が流れるリスクもあるが、その誤報もまた素早く訂正されうる。
9.インスピレーションをかきたてるトリガーとなる
140文字という制限された文字列内でのつぶやきは、相手に伝えようとするメッセージを圧縮・簡略させ、要素のみを伝えることを促すため、そのプロセスが新たなインスピレーションを生み出す可能性を秘めている。そして不特定多数の人とのつぶやきあい・つぶやきのキャッチボール(たいていは一方的なスローイングになるのだが)は、やもすると凝り固まっていた考えを柔らかくほぐし、相手の「つぶやき」から直接・間接的に今までにない発想のアイディアを得られるかもしれない。
もちろんこれらはほんの一例で、他にも色々と自分なり、あるいは他人から見聞きした「使い方」はあるはず。元々仕組みがシンプルなだけに、色々と活用出来そうなのがツイッターの特徴でもあり、利点でもあり、弱点でもある。
個人情報の漏えいには十分注意をしながら(このあたりの「暗黙の了解」は他のウェブサービスと変わらない)、自分なりの活用方法を探し、使いこなしてみよう。どの道利用料は無料で、不必要と思ったらそのまま放置しておけばよいのだから。