優れたブロガーイメージ先に【ブログを盛り上げる13の方法+α】でブログのネタに困った時の解決法を紹介したが、ネタを山のように見つけても、それが良好な記事に結びつくとは限らない。良いネタもうまく料理できなければ良い記事・評価される記事は出来ないし、逆にそれなりのネタ・元情報でも上手に昇華させる腕前やノウハウがあれば、多くの人の目に留まる、価値のある記事を創ることができる。【SocialMediaExaminer】では「7 Tips to Create Better Blog Posts」と称し、良い投稿記事を書きあげるための7つの秘けつを紹介している。




明確化イメージ1.誰に向けての記事かを明確化する
「すべての人に向けたものは誰向けのものでも無くなる」とは良く言ったもので、八方美人は誰にも好かれないのがオチ。自分の記事がどんな人を対象にしているのかを明確にした上で書けば、内容もすっきりとして透明感の高いものとなるし、書くこと自体も楽になる。【あの大先生がはるか昔に提唱!? 架空人物を対象にマーケティングする「ペルソナ戦略」】でも紹介した、「ペルソナ戦略」というものだ。

2.読者ニーズを確認する
自分のブログの読者層は大体把握しているはず。その上で社会情勢や昨今の流行りすたりを加味し、読者が何を望んでいるのかを理解し、それに応えられるようなものを目指す。例えるなら、寒空で震えながらゲームショップの開店を待つ人たちに、ある新作のゲームの1割引の割引券がプリントされた紙コップにそそがれた、アツアツのお茶を無料配布するという感じだ。

3.「KISS」の法則と再編集
【みんなに注目されるキャッチコピーを創るための5つの秘策】にもあるように、「Keep It Short and Simple(常に短く、単純に)」というキャッチコピーにおける大原則を記事にも活用しようという話。そして記事を掲載した後、誤字脱字や事実誤認が確認されたら(あるいは指摘されて判明したら)、それを速やかに訂正していく。

キャッチコピーイメージ4.魅力的な見出しを作成する
同じ本文でも題名や文中の見出しで、読者の注目度は大いに異なってくる。また、見出し次第で記事の焦点がぼけることもあれば、洗練化されることもある。原文では検索エンジン対策・分析ツールの「Wordtracker」を使い、インターネット上におけるニーズの高い言い回しを探しだして、それを積極的に使うべきと指南している。実際にそこまでしなくとも、その記事で何が主に語られているのか、注目すべき点は何かを確認し、それを表す一般的な言葉を題名や見出しに含めるべきだろう。今記事なら「ブログ」「優れた」「秘けつ・コツ」あたりとなる。

5.最初の一段落には要旨と重要なキーワードを盛り込む
記事の第一段落部分には、「4.」で確認した「記事全体で主張したい用件を表す、骨子となるキーワード」を盛り込んだ上で、主張そのものの概要を述べる。そして記事の最後にもう一度、結論的主張を述べることで、記事全体で語りたいことの重要性が再確認できる。「最初に全体の概要と結論」「最後にもう一度結論」というスタイルは、論文や報告書などでもよく見られるパターンでもある。

6.山椒は小粒でピリリと辛い
原文タイトルは「Keep it Short and Spacey」。短く、そしてアクセントのあるものを、の意味。

7.箇条書きをうまく使え
「・」や「■」などを文頭につけて箇条書きにすることで、書きやすく、そして読みやすい構成にすることができる。今件記事のように順番に数字を振っていくのもアリ。

今回の「7つの秘けつ」はインターネット上で記事を書き連ねる際の方法論的なもので、ブログに限らず一般のウェブサイトなどでも流用できる。中には当方(不破)自身、耳の痛い項目もあり、反省させられることしきり。

ブログのスタイルによっては実践できない項目もある。その場合は、出来るところから手掛けていけばよい。やってみて「自分ではこなせそうにないな」と思ったら無理をせず、可能なものだけ続けていけばよいのだから。