キャッチコピーイメージいわゆる「コピーライター」という職業にある人は、たったワンフレーズの言い回しで数百万人を魅了し、数千万個もの商品の売上に貢献することができる。魔法使いを「不思議な力を持つ呪文を唱える人」と定義するのなら、コピーライターは間違いなく「キャッチコピー」という呪文を唱える魔法使いに他ならない。もちろん本職ではなくとも、企画書の題名や項目名、メールのタイトル、ブログの記事題名など、普段の生活の中で気のきいたコピーを創る必要に迫られる機会は多々やってくる。そんな機会に少しでも「センスあるコピー」を創るためのポイントを「Dumb Little Man TIPS FOR LIFE」では紹介している。




1.読み手を確認する
自分が書こうとするコピーの読み手は誰なのかをしっかりと認識する必要がある。相手は子供、若者、サラリーマン、主婦、それとも年金生活者? 何か問題を抱えていたり、趣味を持っているなどの属性はなんだろうか。アピールする対象を把握しておけば、読み手が何を求めているのかが分かり、それに対してどんな訴えをすれば良いか、文面を使えば良いかは容易に理解できよう。

2.読者目線になる
読み手と同じ目線に立って、コピーを考える必要がある。彼らはどんな言い回しを普段から使い、耳にしているのか。それが理解できないと、いわゆる「目上目線」的なコピーとなってしまい、信頼を得ることはできない。

コピーイメージ3.「KISS」の法則を使う
何も口づけをしろ、というわけではない。これは「Keep It Short and Simple(常に短く、単純に)」というキャッチコピーにおける大原則。同じ対象を表現するにしても、短い方が、そして単純明快な方が、心に響きやすく、そして記憶に残りやすい。

4.難しい言葉は避ける
正確には、専門用語や世間一般の人はあまり知らない言葉(俗語)は出来るだけ避けるということ。例えばアカウントのことを「垢」と表現することがあるが、これは普通の人には「何それ?」と頭に疑問符を浮かべられてしまうのがオチ。

5.真実を語る
もしキャッチコピー部分でウソ偽りを語ってしまうと、そのコピーで注目を集めるかもしれないが、最終的には大きな傷を負ってしまうことになる。表現を単純にしたり分かりやすい例えを使うのは良いが、ウソはいけない。

以上はあくまでも商品や企画書をはじめとする一般ビジネスにおけるキャッチコピーの書き方。時と場合により臨機応変に対応することも求められよう。

また、インターネットメディアにおけるキャッチコピー(特にブログやサイトの記事タイトル)においても、非常に有益。ただし、インターネットメディアならではの、そして編集方針ならではの違いもある。例えば「後でタイトル一覧を表示して、それだけで記事の概要が分かるようにしたい」と考えているのなら、極力本文の概要が分かるものにしなければならないし、「タイトルを見て『本文を読みたい』と思わせたい」のなら読み手のハートをつかむ表現を工夫する必要がある。一部は【「つかみ」を得られるタイトルと見出し】【「つかみ」を得られるマジックキーワードを考える】などで触れているが、一人ひとりが試行錯誤し、自分なりの「秘策」を見つけ出す必要があるだろう。